明石の蛾達:生涯生態 |
開始:2005/09/24 更新:2022/08/14 |
各個体は、必ずしも同一個体とは限りません。 幼虫は初齢、若齢、中齢、亜終齢、終齢を使用。数値齢は終齢齢数によって異なる。 【例】終齢=7齢の場合、初齢=1、若齢=2、中齢=3,4,5、亜終齢=6、終齢=7となる。 |
形 態 | 卵 | |
撮影日 | 2005/08/30 室内飼育 | |
前日に捕獲していた♀の成虫がケース内に産卵していました。 1日経つと濃い模様が浮んできました。 未だ交尾を済ませていない♀が苦し紛れに産み落とした無精卵かと心配しましたが・・・・。 | ||
形 態 | 幼虫 初齢(初期、約 5mm弱) | |
撮影日 | 2005/09/03 クヌギ | |
集団で行動し、葉っぱの裏から葉脈と葉表の皮1枚を残して食害していきます。 既に弱肉強食の厳しい掟に従い、弱々しいものは追いやられ気味で成長に差が出てきます。 | ||
形 態 | 幼虫 初齢(約 6mm) | |
撮影日 | 2005/09/04 クヌギ(飼育) | |
体のベース色が緑色に変わってきます。 ※個体差による成長度合いの差がドンドン拡がり、蛹になる頃は4〜5日ズレてきます。 | ||
形 態 | 幼虫 若(2)齢(約10mm弱) | |
撮影日 | 2005/09/08 クヌギ(飼育) | |
頭は右側。 体の模様がハッキリしてくると共に頭には黒点模様が浮んできます。 この頃には太い葉脈のみを残して食害し、単独行動も始まります。 | ||
形 態 | 幼虫 中(3)齢(約15mm) | |
撮影日 | 2005/09/10 クヌギ(飼育) | |
頭は左側。 体の模様は大きく変わらないが、頭が変わりました。黒い毛の生えた黒点がハッキリします。 | ||
形 態 | 幼虫 亜終(4)齢(約17mm) | |
撮影日 | 2005/09/10 クヌギ(飼育) | |
頭は右側。 体の大きさが変わる他は中(3)齢と大きく変わりません。 | ||
形 態 | 幼虫 終(5)齢(約30mm以上) | |
撮影日 | 2005/09/17 クヌギ(飼育) | |
頭は左側。
頭と体の模様は大きく変わります。 頭:筋模様、黒点模様は消えてしまいます。 体:横筋・縦筋模様は共に殆ど判らないほどに薄れ、中央に明るい朱色の点紋を持つ黄色い帯が現れます。 | ||
形 態 | 蛹 | |
撮影日 | 2005/09/23 室内飼育 | |
落ち葉や石の下の隙間に潜り込んで蛹化するようです。 繭は作られても粗くお粗末なもののようです。 | ||
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形 態 | 成虫 上側:♀、下側:♂ |
撮影日 |
♀:2022/08/09 ♂:2011/04/19 室内羽化 | |
♂♀共に触角は櫛歯状になっていますが、♂の髭は長くて立派です。 |
なんでも観察 |
飼育などの観察を通じて感じたことに自分勝手な推測を行っています。 くれぐれも参考程度に留めて見てください。 |
幼虫:頭でっかちの意味は・・・!! | |
幼虫の体の皮は伸展性がよく大きくなる体を無理なく被ってくれます。 しかし伸びるのにも限界があるため脱皮によって新しいものに交換されます。 ところが、堅牢で硬い殻でできている頭はそうはいきません。 頭の大きさは脱皮の時に作られ、同じ齢でいる時はズット同じ大きさなのです。 ★写真上は脱皮直前の様子です。 新しい頭はいち早く古い殻から抜け出し、第1胸節の伸びる皮を利用して大きく育てます。 十分な大きさになってから脱皮が始まります。 ★写真下は脱皮直後の様子です。 未だ大きくなっていない体に対しては頭でっかちになってしまいます。 反面、次の脱皮に近づく頃には頭は縮んで小さくなったように感じられます。 |
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