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MARK  明石の蛾達:生涯生態
アメリカシロヒトリ
開始:2005/09/10
更新:2009/07/10

各個体は、必ずしも同一個体とは限りません。
幼虫は初齢、若齢、中齢、亜終齢、終齢を使用。数値齢は終齢齢数によって異なる。
【例】終齢=7齢の場合、初齢=1:若齢=2:中齢=3,4,5:亜終齢=6:終齢=7となります。
syougai20 形 態 幼虫 巣(若(2)齢のもの)
撮影日 2009/06/10 アキニレにて
食害する葉っぱを覆い隠すように糸を張って巣を作り、その中で集団生活をしています。
巣の中の葉っぱが無くなると巣を次々と拡大していきます。
中(3)齢ぐらいになると、食事は巣を出て周辺でし休息は巣の中でするものが出てくるように思われます。
syougai22 形 態 若(2)齢幼虫 約11mm
撮影日 2009/06/10 アキニレにて
ここに紹介しているのは2化型で1化の子供達、初夏から夏にかけて現れます。
巣の糸を取り除いた状態です。未だ葉っぱの表面を舐めるように摂食しています。
syougai23 形 態 中(3)齢幼虫 約13mm
撮影日 2009/06/12 アキニレ(室内飼育)
未だ巣の中にいる頃ですが、飼育のため取り出した後は巣を作る様子はありませんでした。
この頃から固い葉脈を残して摂食し始めます。
syougai24 形 態 亜終(4)齢幼虫 約24mm
撮影日 2009/06/16 アキニレ(室内飼育)
巣を出て単独行動を始める頃ですが、未だ周辺に群れており単に巣を作らなくなっただけのようにも思えます。
syougai24a 形 態 亜終(4)齢幼虫(脱皮前) 約18mm
撮影日 2005/06/19 ソメイヨシノにて
この頃には、かなり広範囲に拡散しているのかまとまって見かけることがなくなります。
脱皮が近づくと体はやや縮まり赤味を帯びてきています。
syougai25a 形 態 終(5)齢幼虫(脱皮直後) 約16mm
撮影日 2005/06/19 ソメイヨシノにて
白い毛は、一層に長くなるため脱皮直後はこのようにカールしています。
時間経過と共に、毛は真直ぐになり体の赤味も薄れていきます。
syougai25 形 態 終(5)齢幼虫 約28mm
撮影日 2009/06/21 アキニレ(室内飼育)
中〜終齢を通じて色模様は殆ど変わらない。
2化型は背面が白っぽく、1化型は黒く塗りつぶされています。
この子は黒味が強く出ていますが、白っぽい方である。
syougai35 形 態 繭と蛹 (蛹:約12mm)
撮影日 2009/06/30 室内飼育
繭は幼虫期の毛を外側に貼り付けて作られています。
かなり激しく食害されている所でも周辺の葉上や幹、枝に繭(蛹)を見かけません。
終齢で幹を下っている姿を見かけることから、近くの草叢や落ち葉の下を選んでいるものと思われます。
♀
♂
syougai45
形 態 上:成虫♀(2化) 前翅長;約16mm
中:成虫♂(2化) 前翅長:約14mm
下:♂の裏 (中と同一個体)
撮影日 上:2009/07/06 室内羽化
中:2005/07/13 室内羽化
触角は、♀が糸状に近い歯牙状で♂が櫛歯状。
2化は体翅共に白色で、1化は灰黒色紋を生じるが無紋もいる。
本種は前脚の根元が黄色のため他の種との識別点になる。